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Watching Anime in the United States

eeic Advent Calendarの最終日の記事

 

はじめに

自分にとってアニメを視聴することは、趣味というより生活の一部である。研究や講義などで忙しい時期は他の自分の趣味に時間をかけていられないこともあるが、少なくとも毎週1話分以上のアニメを観ることは欠かしていない。ちなみに今期は『響け!ユーフォニアム2』『亜人』『ジョジョの奇妙な冒険 ダイヤモンドは砕けない』『終末のイゼッタ』『3月のライオン』を観ている。

僕は2016年12月19日現在アメリカ合衆国のボストンに滞在していて、滞在しはじめてからちょうど3ヶ月経ったところである。アメリカ東海岸マサチューセッツ州の中心都市ボストンはアメリカで最も歴史のある街のひとつであり、日本でいう京都にあたる。日本との時差は14時間(サマータイムでは13時間)。

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ボストンはこんな感じの街。

 

以前僕は自宅のサーバにアクセスして録画したアニメ等を観ていた。しかし、ボストンに来て間もなく家族に自宅サーバの電源を切られてしまったため、アニメを観るために別の手段を取らなくてはならなくなった。まず考えたのはニコニコ動画dアニメストアAmazon Primeビデオといった日本国内で使える動画配信サービスであったが、これらはアメリカ合衆国からのアクセスを弾いていることが判明したため、選択肢から外れた。そこで僕は、以前アメリカに留学していたTwitterのフォロワーのオタクが言っていたCrunchyrollが便利だったという話を思い出し、利用してみることにした。3ヶ月使ってみて確かに便利だと感じたので紹介する。

 

Crunchyrollとは

www.crunchyroll.com

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Crunchyroll トップページ

 

Crunchyroll(以後CRと表記する)は海外向けに日本のアニメや漫画等を配信するサービスである。同様にアニメを配信する海外のサービスは他にNetflixAnime - DAISUKI等がある(Netflixはアニメも配信しているが、ドラマや映画のほうがメインである)。CRは当初ユーザがアニメを投稿するサイトであり、ファンサブ*1をつけたアニメが違法にアップロードされていた。現在は違法動画は削除されており、権利元と正式に契約して合法的にアニメ等を配信している。

CRでは基本的に、日本語の音声+字幕の形式でアニメが配信されている。字幕の言語は英語だけでなく、スペイン語、イタリア語、フランス語、ポルトガル語、ドイツ語、アラビア語から選択することができる。また、一部の作品の英語吹替版も配信されている。自分の知る限りでは『魔法少女まどか☆マギカ』と『とらドラ!』、『秒速5センチメートル』が字幕版と共に吹替版も配信されていた。

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台詞だけでなく画面の中に現れる日本語は大体訳されている。字幕をオフにすることができないのでたまに邪魔だったりする。

 

CRは『進撃の巨人』や『聲の形』等50タイトルの漫画を配信している。まだまだ少ないが、今年KADOKAWAと提携したため、今後少しずつ充実していくだろう。また、CRではアニメや漫画に関するニュースや特集記事も配信している。海外のアニメオタクにとって貴重な情報源である。

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CRの記事の例。ちなみにこれは日本のアニメ視聴環境についての記事で、ニコニコ動画は画質クソだしUIは最悪とか書かれている。わかる。

 

日本のアニメ視聴環境との比較

  • 料金

CRは基本無料で利用できる。有料プランも用意されており、1ヶ月$6.95, 3ヶ月$19.95, or 12ヶ月$59.95の中から選択できる。dアニメストアが月額400円で、Huluが月額1000円、U-NEXTが月額2000円なので、値段はまあまあ安いほうといった感じか。制限付きだが無料でも見放題という点では日本の動画配信サービスに勝る。

 

  • コンテンツの量

WikipediaによればCRは200以上のタイトルのアニメを配信しているらしいが、個人的には200よりずっと多いように感じる。CRは今期(2016年秋アニメ)63タイトルの新作アニメジョジョなどの2クール目以上のものを含めると76タイトル)を配信している。これは今期50タイトル配信しているdアニメストアよりも多い。ニコニコ動画よりは少ないかもしれない。CRは今期『ステラのまほう』と『亜人』を配信していないのが個人的に残念。

CRはここ4,5年で急速に伸びたサービスであるためか、2010年以前のアニメは少ない。だが過去作品は少しずつ追加されており、今年10月には『とある魔術の禁書目録』や『とある科学の超電磁砲』、『PSYCHO-PASS 2』等45タイトルが追加された。

有料会員はAT-Xで放送されるものと同じuncensoredなものを観ることができる。謎の光がなかったり湯気が薄かったりする。

 

  • 画質

CRで配信されるアニメの解像度はSD*2, 480p, 720p, 1080pから選択可能である(無料会員はSD画質のみ)。TVとほぼ変わらない画質で見られるのはとてもありがたい。HuluとdアニメストアAmazon Primeビデオは最高720p、U-NEXTは最高1080pである。

 

  • 配信のタイミング

CRでは、あるアニメの1話分が日本で最初にTV放映されると、基本的にその放送終了直後に配信開始となる。これは日本のアニメ配信サイトに比べると非常に早い。ニコニコ動画dアニメストアのアニメ配信はTV放送からおよそ5日ほど待たなくてはならない。さらに、TOKYO MXの放送よりCRの配信の方が早くなることがある。例えば今期は『終末のイゼッタ』がAT-Xで最速放送となり、その放送終了直後CRで配信開始、さらに2時間後TOKYO MXで放送されていた。アニメへのアクセスのしやすさはTOKYO MXを見られる関東民とほぼ変わらない。(AT-X等契約しない限り)BS11やニコ生での放映まで待たないといけない日本の一部地域より、海外にいたほうが早くアニメを見れるのである。ただし、CRの無料会員は配信開始から1週間以内のアニメを観ることができない。配信開始直後から観るためには課金する必要がある。

アメリカ合衆国の東部時間ではおおよそ10時から13時までの間に深夜アニメが配信される。アメリカのアニメオタクはリアタイ*3するために夜更かしして不健康な生活を送らなくてよいのだ。ヨーロッパでも夕方頃に配信されるだろう。

 

  • その他

CRでは日本で上映中の劇場版アニメは見られず、配信されるとしても何年か後になる。秒速5センチメートルは配信されたが、まどマギけいおんラブライブガルパンの映画は未だに配信されていない。そもそも日本のサービスでも劇場版アニメはあまり配信されてなかった気がする。日本の映画館に行くかBD/DVDを買うしかない。

 

おわりに

Crunchyrollはいいぞ。読者諸君も利用してみたくなったことだろう。しかしCRは日本からのアクセスを弾いている。残念。

でも日本以外のほとんどの国ではCRにアクセスできるので、外国に長期滞在することになったアニメオタクは是非使ってみてね。

*1:そのアニメ作品のファンが劇中の日本語の台詞を英語やスペイン語などに翻訳した非公式の字幕

*2:アメリカにおけるSDの定義は480pとは異なるようである

*3:TV放送ではないので本来のリアルタイム視聴とは異なるが、ここでは配信直後に再生することをリアタイと呼ぶこととする